突然ですが今からダンボールを発注することになったら、どのようにダンボール会社を選びますか?
どのようなポイントに留意して発注すれば目的に合ったダンボールを発注できるでしょうか?
インターネットが日常に根付いている昨今ですから、ダンボールやダンボール会社に関する情報ならば簡単に手に入れることができますし、ダンボールを買うだけであればワンクリックで発注できます。
しかし、大切な商品をお預かりした上で保管や運搬を行う場合に使うダンボールを、そんなに簡単に選んでしまって良いのでしょうか。
また逆に慎重にダンボールを選ぼうと思ったとき、情報が溢れるインターネットから必要な情報だけを見極めるためには非常に時間がかかります。
そこで今回は、このようなときのためにダンボールやダンボール会社を選択する場合に考えておくべきポイントをご紹介しましょう。
1.ダンボールを使用する目的・用途を明確にする
まず、ダンボールをどういった目的や用途で使用するのでしょうか?
ダンボールというと、よく見かけるミカン箱のような茶色のダンボールを思い浮かべることが多いと思いますが、実は非常に沢山のダンボールの種類があります。
一部の例ですが、書類の保存や保管にはそれに適したダンボールや生モノの運搬用に鮮度保持や保冷に特化したダンボール、リサイクルに特化した耐水性・防湿性が高いダンボールなどが商品化されています。
ダンボールの用途を考える上で、保管や運搬上のリスクを完全に排除することはできません。
そのために、あらかじめ害虫や湿気、振動や落下、これに伴う破損などのリスクに対応したダンボールが開発され続けているのです。
勿論、リスクを避けるために防虫剤や除湿剤、緩衝材でフォローする方法もありますが、過剰な梱包はかえって費用が嵩みます。
強度、クッション性、耐久性をポイントにして、目的や用途に合ったダンボールを使用することにより、費用を抑えることが出来るのではないでしょうか。
2.梱包したい品物のサイズや形状を確認する
梱包する品物によって様々な機能を備えたダンボールがありますが、どんなに優れたダンボールでも梱包する品物とサイズが合っていなければ、その効果を100%発揮することはできません。
梱包したい製品が決まっているのであれば、まず適したサイズのダンボールを選ぶことが大切です。
また、以下のようにダンボールの形状にはいくつかのタイプがあります。
別名「A式」とも呼ばれるタイプで、その名の通りみかんの梱包で多く使用されたことが名前の由来です。
特徴は、フタが縦横4面すべて同じ長さである点です。製造コストが安いなどのメリットがある一方、封をするためにガムテープや鋲などの資材が必要になるなどのデメリットもあります。
ダンボールを広げるだけで、組み立てが可能なワンタッチダンボールです。
組み立てる時に、テープなどの資材が不要なため、梱包作業が簡単に済むというメリットを持っています。
作業コストを大幅に制限できるので、運送業など、ダンボールを多く使う業種で使用されています。
上側、もしくは下側に蓋を差し込むタイプのダンボールです。
商品の出し入れが簡単な仕様となっていて、内箱として使用されることが多い形と言われています。
蓋には差し込みが付いているので、ロックさせることも可能です。
ダンボール部品が本体と蓋からなっており、組み立ててみるとお弁当箱のような形をしています。
外見上の見た目が綺麗なので、ギフトケースに多く使われることが多いようです。
また、内部に仕切りを入れて精密機械の部品を区分けして入れることもできます。
四方向から折り曲げて梱包するタイプのダンボールです。
風呂敷のように、底面は固定したまま側面を立ち上げて、包み込むように梱包します。
強度が高い特性があることから、重いものを梱包する業種でよく使われているようです。
箱を開いた形が折り紙の「やっこ」の形に似ているところから、この名前が付きました。
ダンボールの形状も、目的や用途によって使い分けができます。
しかし目的や用途に不向きな形状を使い続けてしまうと、無駄な手間や費用がかかる可能性がありますので、あらかじめダンボールの形状をよく知り、梱包する製品に合った大きさや形状のダンボールを選びましょう。
3.ダンボールに印刷加工が必要かどうか
携帯電話やデジタルカメラなどの小型電化製品が入っている箱を見たことはありますか?
デザイン性の高い箱は、印象に強く残ります。
当然ダンボールに印刷加工を施すと費用がかかりますが、ダンボールに会社名や商品名の印刷があると企業や商品の宣伝になりますし、広告料の削減にも繋がるのです。
また、箱にまでこだわっている意識の高い会社と認識されて商品力アップに繋がる可能性があります。
梱包品のイメージをも決定づけるダンボール印刷は、ダンボール選びをする上で欠かせないポイントです。
さて、ダンボールにはどのような加工の種類があるのでしょうか。
服装が人の印象を変えるということがあるのと同様に、ダンボールも色が違うだけで印象が大きく変わります。
季節や梱包品ごとの分別など通常の用途と異なる印象を演出したい場合には、まず段ボールに色を加えるだけでもちょっとした特別感を演出できるのではないでしょうか。
よく見かける茶色いダンボールの表面は、紙の質感がそのままに残るガサガサした印象ですが、「ツヤ加工」を施すことによって紙の表面をツルツルな質感にすることができるのです。
この加工によって、箱自体に強度と高級感が生まれます。
厚紙製の箱の外側を色付きの紙で包むように印刷する箱を「高級貼箱」といいます。
贈答用の箱や高価な商品の化粧箱として使用することが多いため、目に触れる機会も多いのではないでしょうか。
包み方や色付きの紙の材質や色などの種類によって、高級感やグレードアップ感を演出できます。
「箔押印刷」とは、箱の表面に金色や銀色で文字や柄を印刷する加工方法です。
箱にオリジナリティと共に高級感を演出することができます。
箱自体の色と組み合わせれば、高級感だけでなく梱包物の個性や可愛らしさがプラスされるのではないでしょうか。
以上のように、様々な加工方法によってダンボールは形と質感を変えて多彩なバリエーションの箱に生まれ変わります。
もし、「ダンボールをこう加工したい」という希望があるようでしたら、これもまたダンボール会社選びのひとつのポイントになるでしょう。
これから使用しようと考えているダンボールは、一度限りの発注でしょうか。
それとも、定期的に見直しを考えながら長いスパンでの発注を考えているものですか。
発注の依頼を考えている会社が、ダンボールの製造や販売にどのように関わっているのかを知っておくこともまた、ダンボール会社を選ぶ上で重要なポイントではないでしょうか。
簡単にではありますが、ダンボールに携わる会社にどのようなメーカーがあるのかをご紹介しましょう。
【1】板紙メーカー
ダンボールの断面を見てみるとナミナミした部分が、さながらサンドイッチの具材のように平らな紙に挟まれているような格好になっています。
この平らな紙の部分はライナーと呼ばれていて、この部分を専門的に作っているメーカーです。
【2】段ボールメーカー
ライナーとナミナミした模様の部分(中芯)を貼り合わせてダンボールの形状をつくっているメーカーです。
【3】ケースメーカー
加工専業のメーカーです。
段ボールを加工して、箱やその他の製品を作るメーカーです。
【4】販売店・問屋・量販店
各種メーカーから製品を仕入れて売るところです。
ダンボールやダンボール製の製品は、【2】や【3】のメーカーから仕入れます。
ダンボール以外の製品や資材も同時に扱っている場合が多いです。
ダンボールに携わる会社を事業内容で大まかに4つの業態に分けることができますが、実際は同じ会社、系列などで提携してもっと複雑な業界構造をしています。
会社の中にはダンボールの製作から加工や販売まで請け負う企業があり、そういった企業の方がダンボールの細かな仕様や仕様変更に対応しやすい傾向があります。
一般の方がダンボールを購入する機会はあまり多くありません。
ですからダンボール会社の選択肢としては、最初からダンボールについてアドバイスを受けられる専門業者を選ぶということもひとつの手です。
仮に簡単な方法でダンボールの使用目的や用途に沿ったダンボールを発注出来そうだったとして、不安な点は残りませんか。
例えば、ダンボールにかかる費用の問題です。
出来る限り費用は抑えたいところではないでしょうか。
同じ形状のダンボールを大量発注することで費用削減できますが、それではどのような場所に大量のダンボールを保管したら良いのでしょうか。
また、リスク対策についても同様です。
数あるダンボールの種類、材質から、費用面やリスク面も加味した最適なダンボールを提案して貰うことで、ダンボールを探す時間や費用、リスクを圧縮することが出来るのではないでしょうか。
さて、今回はダンボールを発注する会社の選び方についてご紹介しました。
まずは、ダンボールの使用目的や用途を明確にさせることが重要です。
そして、ダンボールにはどのような加工が出来るのかを知っておくことも大切ではないでしょうか。
慎重にダンボールを選びたい場合は、専門家のアドバイスを得られる会社を選ぶことも有効です。
その上で、考え得る様々なリスクを避けるためにも梱包品に応じたダンボールの材質や大きさ・形状を考えながら、要件に合ったダンボール会社を選びましょう。
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