前回のブログでもお話しさせていただきましたが、今では様々な形状・強度のダンボールが製造されています。
その特殊な性能というのは、「耐水性」!耐水性のあるダンボールなんて、イメージしづらいですよね。
でも耐水性があれば、水産物や水に弱い商品も安心して輸送することができます。
そこで、今回は特殊な性能をもつダンボールについてご紹介させていただきます。
耐水性ダンボールとは、表面に撥水加工を施すなどして耐水性機能を付加したダンボールのことです。
耐水性機能を付加することによって、水産物など水分を含んでいる商品の梱包が容易になりました。
ダンボールはとにかく「水」に弱いという弱点があります。
雨などの一定量のある水だけでなく、冷気や湿気などのわずかな水分などでもダメージをうけ、ダンボールとして機能しなくなるおそれもあります。
その弱点をカバーするために作られたのが耐水性ダンボールです。
耐水性ダンボールのメリットは、なんといっても水に強いことです。
しかしながら、デメリットもあります。
耐水性ダンボールの一番のデメリットは、コストがかかることです。
特殊な加工を施すわけですから当然なのですが、個人が負担するには少々値がはるものになってしまうかもしれません。
また、ダンボールへと加工する原紙も特別注文のため、一定数の注文がないとダンボールの製造業者も取扱わない可能性もあります。
もちろん、コストにおいても、注文数においても、製造業者によって様々です。あなたのご希望に合うダンボール製造業者を探してみてください。
耐水性ダンボールの種類は大きく分けて二つあります。
ひとつ目は、撥水ダンボール。
ふたつ目は耐水ダンボールです。
それでは、この二種類のダンボールについて詳しくお話ししていきます。
4-1 撥水ダンボール
撥水ダンボールとは、ダンボールの表面にワックスコートし撥水加工を施したものをいいます。
短時間の雨やわずかな水滴ぐらいなら、ダンボールに付着した水は弾きますので、ダンボール内に水が染み込むのを防ぎます。
冷凍食品、野菜・果物、生花などの輸送に適しているダンボールです。
ただし、あくまでも撥水加工ですので、水につかるなどした場合には、ダンボールはダメージを受けてしまいますのでご注意ください。
4-2 耐水ダンボール
撥水ダンボールより、さらに耐水への強度を高めたダンボールが耐水ダンボールです。
このダンボールは、長時間水にさらしてもほとんど劣化しない高性能の耐水性をもっています。
もちろん完全防水とはいきませんが、この耐水ダンボールならばほとんどの輸送条件をクリアすることができるでしょう。
耐水ダンボールは紙材だけではなく、糊などの接着剤にも耐水加工されていますので、水が浸入しやすい糊の部分の強化も万全です。
耐水ダンボールは、魚などの水産物や絶対に水の影響を受けたくない商品の輸送に適しているのはもちろんのこと、市場など床が濡れている場所に置かなければならないところで使用すると大事な商品への損傷防止につながります。
撥水ダンボールも耐水ダンボールも表面の印刷は問題なくできますので、会社のロゴや商品名が記載されないことをご心配されている方もご安心を。
これまでのお話しは、専門のダンボール製造業者さんに依頼し作られる耐水ダンボールについてでしたが、最後に自分で作れる耐水ダンボールをご紹介いたします。
作り方は簡単、「防水スプレーをダンボールにまんべんなくふりかける」ただそれだけです。
ムラができるとその部分から水がしみこんできますので注意してください。(といっても透明なので難しいですが…)
この方法なら誰にでもすぐに耐水ダンボールを作ることができるので、ダンボールの用途の幅が大きく広がることでしょう。
また、業者に注文するほど量が必要のない場合にも、耐水ダンボールを作ることができるので大変便利です。
防水スプレー以外にもラッカースプレーやアクリルスプレーでも同様に耐水ダンボールを作ることができます。
どの商品もホームセンターなどで購入できますよ。
ダンボールは水に濡れると強度が落ちるので、ダンボールの中の商品を無傷のまま輸送できるかという問題に頭を悩ませている企業の方も多くいたのではないでしょうか。
しかし、今ではその弱点を見事克服した耐水性に優れたダンボールで大切な商品を梱包することができます。ぜひお役立てください。
※現在、弊社では撥水ダンボール・耐水ダンボールの取り扱いはございません。
私たち高山包装はダンボール製造・販売を手掛ける会社です。
ECサイト運営者様はもちろん、1000社以上もの会社様へダンボールの提案をしてご好評をいただいております。
お客様の用途に合わせて最適なダンボールの提案を致します。
ダンボール一筋40年以上の製造メーカーにしかできない、柔軟で低コスト・スピーディーな対応で、規格ダンボールからオーダーダンボール、ロゴ印刷まで、ダンボールに関するあらゆるお悩み・お問合せを受け付けています。